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使用済みフィラメントを新しいフィラメントに再生する「ProtoCycler」

FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタで使用済みのフィラメントくずや造形物を原料として、新しいフィラメントに再生する「ProtoCycler」が、indiegogoで資金調達を開始した。

ProtoCyclerは3Dプリンタで出力した造形物やフィラメントのくずを溶かして、新しいフィラメントとして復活させる装置だ。出力後に造型品から取り除いたサポート材や出力に失敗した造形品を再利用することにより、フィラメントコストや環境負荷の問題を解決することを目指して開発された。

ProtoCyclerの使い方はとても簡単で、使用済みフィラメントをProtoCycler上部の粉砕器に入れて細かくして、材料投入口に入れてボタンを押せば、1分間に10フィート(約3メートル)の速さで新しいフィラメントが押出成形される仕組み。もちろん使用済みフィラメントだけでなく、(通常のフィラメント原料の)プラスチックペレットでもOKだ。1kgのフィラメントを2時間で製造できる。設定の細かいカスタマイズも可能。3Dプリンタで扱える素材であれば、どのようなフィラメントにも対応できるという。

12月15日にIndiegogoでプロジェクトが公開され、499ドルと599ドルの早期割引分は早々に売り切れた。記事執筆時点では699ドル(約8万4千円)で、ProtoCyclerが1台購入できる(日本への送料は別途必要)。ABS樹脂用またはPLA樹脂用のどちらかを指定して申し込む必要がある。出荷は2015年の8月の予定だ。

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