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3Dプリンタ製実物大「シェルビーコブラ」、北米モーターショーで公開

「シェルビーコブラ」といえば1960年代のスポーツカーレースを制覇した往年のスポーツカーだ。誕生して50周年を迎えた同車は、このほど3Dプリンタにより電気自動車として復刻され、デトロイトで開催中の2015年北米国際自動車ショーに展示された。

シェルビーコブラのEVレプリカを製作したのは米国のオークリッジ国立研究所(ORNL)。ORNLが米Cincinnatiと共同で開発した大型高速3Dプリンタ「BAAM(Big Area Additive Manufacturing)」 により、今回の試みが実現した。

BAAMはFFF(熱溶融積層)方式の巨大な3Dプリンタで、1×1×1mを超える大きさの造形も可能。実物大のレプリカ総重量の1400ポンド(約635kg)のうちBAAMで出力した割合は、500ポンド(約226kg)分相当で、その出力に要した時間はわずか24時間だったというから驚きだ。プロジェクト全体では6人のエンジニアが携わり、設計から完成まで6週間をかけた。

メイキングビデオによると、BAAMで造型されたままのパーツの表面はかなり粗いが、手作業による研磨と塗装で美しく仕上がっている。また、炭素繊維を20%配合したABS樹脂を使用したため、1960年代に生産されたオリジナル車の半分の重量ながら、強度は大幅にアップしたという。 

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