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JSR、高強度PLAフィラメント「FABRIAL P」シリーズを発売

化学素材メーカーのJSRが、独自のポリマー技術を生かしたFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ向けフィラメント材料「FABRIAL」(ファブリアル)シリーズを製品化する。第1弾として、強靱なPLA系のフィラメント「FABRIAL P」シリーズを発売する。

FABRIAL Pシリーズは、FFF方式3Dプリンタで一般的に使われているPLA系やABS系のフィラメントと比較して、高い靱性(壊れにくい粘り強さ)を持たせるよう設計したという。一般的なPLA/ABSフィラメントは、強度の低さや加工工程でフィラメントが折れて長時間安定的に造型できない、完成造型品がもろいといった課題があるが、FABRIAL Pシリーズはこれらの課題を解決し、実用製品に必要な強度を持った造型ができる。

FABRIAL Pを使うことで、これまで強度不足から試作品の製作に制限されてきた3Dプリンタを、実製品の生産に使用できるようになり、従来の射出成形では作れなかったような複雑なデザインの樹脂製品を簡便に生産できるようになるという。

JSRでは、社会の課題を捉えた特徴的な材料をFABRIALシリーズとして順次提供し、従来のフィラメントでは困難だった樹脂成形のニーズに応えていくとしている。

なお、FABRIAL Pシリーズは、1月28日から東京ビッグサイトで開催される「3D Printing 2015」で展示する予定。 

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