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Google月面無人探査レースで、日本の民間チーム「HAKUTO」が中間賞受賞

Googleがスポンサーを務める、賞金3000万ドルをかけた民間組織による月面無人探査コンテスト「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に、日本から唯一参加している「HAKUTO」が、中間賞を受賞して賞金50万ドルを獲得した。IHIおよびジグソーとのスポンサー契約も結んだ。

HAKUTOは、株式会社ispaceが運営するチームで2009年に立ち上げられた。東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻でispaceのCTOを務める吉田和哉教授を中心としている。

GLXPは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させて、500m以上走行し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信することが目標だ。1位のチームに賞金2000万ドル、2位のチームに500万ドルが与えられる。

中間賞は、ミッションの中で出会うさまざまな環境を再現した試験と分析を行って、宇宙空間でも問題なく性能を発揮できると証明されたハードウェアとソフトウェアに対し与えられる賞。中間賞には、月面での撮影能力を評価する「イメージング」、月面ローバーの性能を評価する「モビリティ」、月面に着陸するための飛行と飛行制御能力を評価する「ランダーシステム」の3部門がある。

HAKUTOが開発したローバー「Moonraker」「Tetris」が、振動試験、熱真空試験、フィールド走行試験などを経て、月面においてGLXPミッションを達成できることを証明したということで、モビリティサブシステム中間賞を受賞した。

またHAKUTOは、GLXPのミッション中で月面や地上で撮影した画像の使用権などを含むスポンサー契約をIHIと締結、さらにIoTデータマネジメントパートナーおよび各種共同研究を行うIoTパートナー契約をジグソーと締結している。

HAKUTOは賞金をローバーの開発資金として活用するとともに、スポンサーの協力を得てGLXPミッション達成に向けて一層活動を加速するとしている。 

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