コートテック、3Dプリンタ造型物向け仕上げ材「MDシリーズ」発売
2015/03/06 17:00
紫外線を当てることで短時間に硬化するUV塗料システムの製造と販売を手がけるコートテックが、3Dプリンタによる試作造型物の表面仕上げ材として、試作業界向けにUV塗料「MDシリーズ」を発売した。造型物表面の段差などを埋めることができる。
UV塗料は塗装後に紫外線を当てると秒単位で硬化/乾燥し、塗装硬度が高く、耐久性も高いといった特徴を持ち、試作工程の下地処理、家具のUV塗装、床フロアのUVコーティング施工などに使われている。近年では、3Dプリンタで造型した試作品の仕上げ材としての需要が高まっており、コートテックはこれを受けて試作業界向けにMDシリーズの販売を開始した。
UV塗料によるUVコーティングの利点としては以下のようなものがある。3Dプリンタによる造型物は、積層ピッチの大小によらず造型時の段差があるが、下地処理用のUVパテや下地用UV塗料で処理することで、短時間に段差を解消してなめらかな表面にできる。造型材が石膏の場合は、その特性上微細な穴があり水がしみこむほか表面が柔らかく傷つきやすいが、UVパテ/下地用UV塗料による下処理の後、UVクリアー塗料を使用することで耐熱性、耐薬品製、耐摩耗性などを持たせることができるという。
MDシリーズには、「MD仕上げパテ」、「MDクリアージェル」、「MDクリアーパテ」、「MDアンダーコート」、「MDサーフェーサー」、「MD2クリアー」などがある。価格は問い合わせのこと。