349ドルで305mm立方の造形が可能なデュアルヘッド3Dプリンタ「Genesis Duo」
2015/04/06 17:00
低価格化が進むFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ。大型の出力が可能な製品についても、価格破壊が進んでいる。Kickstarterに登場した「Genesis Duo」は、デュアルヘッドを搭載し最大造形サイズが305×305×305mmと大型ながら、349ドル(約4万1000円)という低価格を実現した。下位モデルの「Genesis Uno」も229×229×305mmで249ドル(約2万9500円)と廉価だ。
このGenesisシリーズを開発したのは米ワシントンD.C.を拠点とするX3D Machinesだ。現在市場に出回っているFFF方式3Dプリンタの多くは最大造形サイズが180×180×180mm以下ということを考えると、どちらも魅力的な製品だ。
Genesis DuoとGenesis Unoは造形サイズと価格以外の面も優れており、低価格ながらも高精度かつ高速な出力が得られるという。標準的な1.75mm径のフィラメント(PLA/ABS)が使え、最小積層ピッチは50μm、最高プリント速度は150mm/s。オートレベリング機能を備え、わずらわしい水平合わせを自動化。オートキャリブレーション機能で、失敗のないきれいな造形を実現する。上位モデルのGenesis Duoはプリントヘッドを2基備え、2種類のフィラメントを組み合わせて造形できる。下位モデルのGenesis Unoは1ヘッド。
Genesis DuoとGenesis Unoは共に5月9日までKickstarterでクラウドファンディング中。記事執筆時点では、目標額の4万5000ドル(約536万円)に対し、4倍近い約17万ドル(約2023万円)以上を集めている。記事執筆時点では、Genesis Duoが349ドル、Genesis Unoが249ドルで、それぞれ1台入手できる。日本への発送も可能で(送料は未確定だが60~100ドル)、出荷は2015年9月の予定だ。