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ネクスト21が開発した3Dプリント人工骨、オランダ企業が製造販売へ

ネクスト21などの研究チームが開発した、3Dプリンタで出力するカスタムメイド人工骨「CTボーン」について、オランダのXillocは欧州での製造販売に関するライセンス契約をネクスト21と結んだ。

CTボーンは、ネクスト21、東京大学、理化学研究所などが新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて開発した、世界初の3Dプリンタで成形する人工骨。3Dプリンタを用いた成型方法は、骨内部構造の設計も可能で、0.1mm単位の形状再現ができ、人工骨の成型方法として現在最も優れているという。また従来の人工骨に必要だった熱処理が、CTボーンでは不要なため、自骨への癒合が早く、治療効果も優れているとしている。

Xillocは、2006年に3Dプリンタ整形のチタン製カスタムメイド頭蓋骨インプラントの製造に世界で初めて成功した実績を持ち、現在オンラインで注文/3Dデザイン修正確認作業が可能な「MedX」システムを使って、チタン製カスタムメイドインプラント製品を3Dプリンタで製造販売している。同社は欧州における医療機器に必要な手続きを行って、CTボーンの製造販売を開始する予定。 

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