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独大学、3D造型物の表面にEL箔をプリントして光らせる技術を開発

独カールスルーエ工科大学の研究者らは、独フランツ・ビンダー社と共同で、3D造型物を光らせる新しい3Dプリンティングプロセスを開発した。3D造型物の表面にエレクトロルミネッセンス箔をプリントする技術だという。

エレクトロルミネッセンス(EL)とは、半導体などに電気エネルギーを加えると、電球のように熱エネルギーに変換されることなく、直接光のエネルギーに変換される現象を指す。この現象は、2枚のフィルムの間に発光体をはさんだ“ELシート”などの形ですでに利用され、実用化が始まっている。しかし、ELシートは、その形状ゆえに、用途は平面的なものに限定されていた。

この新しい3Dプリンティングプロセスは、印刷方法のひとつである“パッド印刷”の技術をEL箔加工に応用して生まれたものだ。パッド印刷においては、弾力性のあるシリコンゴムのパッドにインキを付着させ、そのパッドをスタンプのように対象物に押し付けて印刷する。シリコンゴムには弾力があるため、曲面や凹凸面にも印刷が可能だ。したがって、この新プロセスにおいても、EL箔加工を同様の方法で施すことになる。カールスルーエ工科大学のRainer Kling博士によれば、このプロセスにより、どのような種類の3Dオブジェクトにも安価にEL箔を直接プリント可能になるという。

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