“カバンにしか見えない3Dプリンタ”がマルチマテリアルに対応
2015/05/26 17:00
fabcrossで昨秋紹介した、“持ち運ぶときはカバンにしか見えない3Dプリンタ”が、大きくバージョンアップしてKickstarterに登場した。この「Focus」を開発しているのはオランダ出身のフロリス・ホフ氏が率いる6人の“3D By Flow”チーム。押出器が交換可能になり、マルチマテリアルに対応、食品プリンタにもなるとして注目を集めている。
大きな改良点は、押出器を磁石で取り付けるようにして簡単に交換できるようにしたこと、それによって出力できる素材の幅が広がった。新モデルはABS、PLA、木材、バイオラバー、ナイロン、ブロンズ、セラミック、シリコンやチョコレートなどの食品に対応。基本的な仕様は従来モデルを引き継いでおり、ケース外装サイズは440×325×110mm、重量は7kg、最大造形サイズは215×220×160mm、最小積層ピッチは5μmと非常に高精細。使用できるフィラメント径は1.75mmなどの点に変更はない。
Focusは6月14日までKickstarterでクラウドファンディング中。目標額の5万ユーロ(約660万円)に対して、1万4000ユーロ(185万円)以上を集めている。記事執筆時点では、1995ユーロ(約26万5000円)で早期割引分のFocusを1台入手できる(ケース含む)。日本への発送も可能だが、送料が別途必要。発送予定は2015年の10月だ。