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MIT、3Dプリント後に表面の質感を任意に変えられる軟質材料を開発

米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らが、3Dプリンタ造型物の表面の質感を任意に変えたり元に戻したりできる軟質材料を開発した。この材料を使えば、3Dプリンタで出力した後から、造形物の表面を滑らかにしたり凹凸を出したりすることができるという。

この新しい材料は、剛性の異なる2種類のポリマーから成る。元来は硬い方のポリマーが柔らかい方のポリマーに完全に埋まった構造をしているが、強い圧力が加わると硬い方のポリマーが柔らかい方のポリマーを押し上げることで造型物の表面に凹凸が生まれる。一方、かかっていた圧力を逃がせば、硬い方のポリマーは柔らかい方のポリマーの中に戻り、造型物の表面は滑らかなものに戻る。

この研究に携わったMITのMark Guttag氏によれば、表面を滑らかにしたり凹凸を出したりすることで、空気抵抗や光、音などの反射率を変更することが可能で、硬い方のポリマーの配置によってはマイクロ流体の流路を形成することもできるとしている。

 

参考:http://www.3ders.org/articles/20150611-mit-researchers-develop-new-3d-printed-soft-materials-change-surface-texture-on-command.html

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