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KinectとRaspberry Pi 2で作るオープンソースの3Dスキャナ開発中

「Kinect」と「Raspberry Pi 2」を組み合わせて、コストを大幅に抑えたオープンソースのモバイルスタンドアローン3Dスキャナが開発中だ。

この3Dスキャナを開発しているのはドイツ出身のハードウェアハッカーのMario Lukas氏。実際に完成すれば、正確なスキャンが必要なさまざまな現場に朗報となることは間違いないため、現在コンセプトを実証するためのプロトタイプを制作中という段階ながら注目を集めている。

開発のきっかけは、Mario Lukas氏の恋人の考古学者が、遺跡で発掘した物をその場で3Dスキャンできる機器が必要だが、性能の良いモバイル3Dスキャナは高価でとても手が出ないと嘆いていたことだという。その他、Mario Lukas氏は医療現場での使用も視野に入れているとしている。比較的安価なモバイル3Dスキャナは性能が低いか、あるいはスキャンするためにノートパソコンに接続している必要がある。 

KinectはMicrosoftがゲームコンソール「Xbox 360」用に発売した3Dスキャンシステムで、カメラや超音波センサ、マイクなどを内蔵しており、プレイヤーの位置、動き、声、顔を認識することができる。以前からものづくりコミュニティでは、ゲームシステムという枠にとらわれず、Kinectのこのような機能そのものに注目する動きがあったが、精密なデータのスキャニングに使う例は珍しい。

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