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オープンソースの5軸3Dプリンタをノルウェーの学生が開発

3Dプリンティング技術関連メディア「3ders.org」が報じたところによると、ノルウェーのオスロ大学の学生であるØyvind Kallevik Grutle氏が、オープンソースベースのFFF(熱溶融積層)方式5軸3Dプリンタを開発した。指導教官のMats Høvin氏の着想をもとに、修士研究の一環として取り組んだものだという。

FFF方式3Dプリンタは、プリントヘッドをX軸Y軸Z軸の3軸で動かすプラットフォームを使用している。しかし、この方式では押出ノズルの方向と動きが限定されているため、下から上に順に積み上げて造型しなければならない。そのため、造型物の表面には積層痕が残り、仕上がりが美しくないという問題があった。

この問題への答えの1つとして考案されたのが軸を増やして5本とすることだ。
5軸でヘッドを動かせば、まず樹脂を下から順に積層した後、表面をさまざまな方向から滑らかに整えることができるようになるという。

Grutle氏は、オープンソースハードウェア3DプリンタRepRap「Ormerod」を改造し、XYZ座標系の3軸に“球座標系”による2軸を加え、合計5軸とした(そのため円柱状のオブジェクトのみテスト造型を行っている)。現時点ではコンセプトモデルという位置づけだが、将来的に実用化されれば、FFF方式3Dプリンタの大きな欠点が改善されることになるとあって、注目を集めている。

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