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総務省、「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」報告書公開

総務省情報通信政策研究所は、デジタル工作機器の普及によるファブ社会到来を見据えて、その社会を支える情報基盤、制度的基盤、人的基盤について検討する「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」を1月から開催してきたが、このほど報告書「ファブ社会推進戦略」としてまとめ、公開した。

検討会では情報基盤に関する検討を行うとともに、標準化の推進についての提言を行った。また、知的財産管理、製造物責任などの制度的基盤に関する現行制度の課題を整理して、新しいものづくりを行う差違の留意点などをまとめた手引き書も作成した。このほか、ファブ社会におけるものづくりを担う人材の開発と育成に関する検討を行い、ファブ社会発展に向けた「ファブタウン構想」をまとめた。

ファブ社会推進に向けた方策としては、情報基盤において3Dデータなどを流通させるネットワークが生命線であるとし、データを標準化して1つのデータフォーマットにパッケージ化すること、素材に関するデータベースの構築、遠隔地や異なる種類の機器でもコラボレーションしてものづくりができる基盤作りを提言している。製造物に関する責任では、被害者の安全性を適切に保護しつつ、ものづくりに参画するものの意欲を減退させず、ものづくりを活性化させる枠組みが望ましいとしている。このほか、知財管理では、権利者の権利を適切に保護しつつ、3Dデータなどの利用と流通を促進させ、2次創作、3次創作などのn次創作/多次創作を活性化させる枠組みが望ましいなどとしている。 

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