総務省、将来のファブ社会を支えるインフラ設計検討会を開催
2015/01/20 17:30
総務省情報通信政策研究所は、デジタルファブリケーション機器の普及による“ファブ社会”の到来を見据え、ファブ社会を支える情報、制度、人的なインフラについて検討する「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」を開催する。
情報通信政策研究所では、2014年1月から「『ファブ社会』の展望に関する検討会」を開催し、報告書をまとめている。
ファブ社会では、インターネット上でアイデアやデータが交換されてのものづくりが行われ、その3Dデータがまたインターネット上で他の3Dデータと結びつくことなどで新しい価値が生まれる。このため、ファブ社会の展望に関する検討会の報告書では、流通するデータなどを各種デジタルファブリケーション機器において、円滑に共有、利用ができるようなファブ情報基盤の構築や、知的財産管理、製造物責任などの制度的基盤の整備、人材育成の強化とリテラシー向上などの必要性が指摘された。
これを踏まえ、ファブ社会の基盤設計に関する検討会では、情報基盤の構築要件、具体的な利用を想定した制度面に関わる課題、人材育成やリテラシーなどの人的基盤のあり方などについて検討するとしている。第1回会合は1月19日に開催され、以降は順次開催の予定。
検討会の構成員は以下の通り(敬称略、50音順)。
- 岩嵜博論(株式会社博報堂 コンサルティング局ストラテジックプラニングディレクター)
- 風間博之(NTTデータ 技術開発本部サービスイノベーションセンタ センタ長)
- 小林茂(情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター 教授)
- 瀧田佐登子(Mozilla Japan 代表理事)
- 田中浩也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)
- 田邉集(凸版印刷 事業開発・研究本部 事業開発センター第一企画部 主任)
- 平野晋(中央大学 総合政策学部 教授)
- 水野大二郎(慶應義塾大学 環境情報学部 専任講師)
- 水野祐(シティライツ法律事務所代表 弁護士)
- 村西明(富士通ネットワークビジネス戦略室 シニアディレクター 兼 イノベーションビジネス本部 ソーシャルイノベーションビジネス統括部 Akisaiビジネス部 シニアディレクター)
- 渡辺智暁(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員、准教授、研究部長)