大型・高速の造形に対応する“LIPS”方式の光造形3Dプリンタ「Morpheus」
2015/08/11 18:30
光造形方式の3Dプリンタ「Morpheus」が開発中だ。最大造形サイズは330×180×300mmで、かなり大型の造形が可能となる。開発元は韓国のTEAM OWL WORKSで、価格は4199ドル(約52万円)だ。
本体サイズは550×350×520mm。最小積層ピッチは25μmとなる。光源は紫外線LEDで、LCDをフォトマスクに用いた「LIPS」(Light Induced Planar Solidification)方式を採用しているという。
プリント速度は100μm厚の1層につき10~30秒。1時間当たり最大1.4インチ造形できる。1立方インチの造形にかかる時間は69分で、FDM(熱溶解積層)方式やDLPプロジェクタを利用する光造型方式の3Dプリンタと比較して、ずっと高速になるとうたっている。
材料となるUVレジンについては、MakerJuice G+やB9R-1-Cherryへの対応を確認済み。自社で開発中のMorpheusResinにも対応予定だ。
Kickstarterで8月31日まで資金調達中となっていて、用意された2段階の早期割引分のうち、3799ドル(約47万円)分については完売している。
当初目標額の7万5000ドル(約930万円)は達成済み。8月11日時点で12万8000ドル(約1587万円)を集めることに成功している。出荷については、スケジュールが順調に進んだ場合、2016年4月になる予定だ。