日本ユニシス・エクセソリューションズ、ポリゴン編集ソフト「POLYGONALmeister」に3製品追加
2015/10/06 17:15
日本ユニシス・エクセリューションズは、ポリゴンデータ編集ソフト「POLYGONALmeister(ポリゴナルマイスター)」の製品ラインアップに「Editor」、「Simplifier」、「Cleaner Plus」の3製品を追加すると発表した。
3Dポリゴンデータは、3Dスキャナや3D CADなどから作られる立体形状データだが、作成や変換の過程で、3Dプリンタのソフトウェアで読み込めなかったり、スライスデータが作れなかったり、あるいはプリントできても形状が不良になったりする“不正なデータ”が作られる場合がある。このため、ユーザーは別途ポリゴン修正ソフトを用意してポリゴンデータを修正することが多いという。
一方で3Dプリンタは欧米メーカーが強いため、ポリゴン編集ソフトも欧米製のものが多く、日本語版がない、日本語版はあっても翻訳文が分かりにくいという問題点があった。POLYGONALmeisterは、理化学研究所で開発されたポリゴン編集アルゴリズムを搭載した国産ポリゴン編集ソフトで、高性能で高品質なデータ編集を容易に行うことができる。設定に熟練を要するパラメーター値を自動で初期設定するほか、ガイダンス、メニュー、マニュアルなどにも工夫し、日本のユーザーが安心して使えるという。リコーが7月に発売した3Dプリンタ「Leapfrog」の同梱ソフトとして採用されるなど好評を得ている。
今回、製品追加とともに、機能拡張を行いユーザーインターフェースを整備した。追加した製品は、すべての機能が利用可能な「POLYGONALmeister Editor」が40万円、簡略化機能が利用可能な「POLYGONALmeister Simplifier」が10万円、クリーニング機能と簡略化機能が利用可能な「POLYGONALmeister Cleaner Plus」が20万円。日本ユニシス・エクセリューションズでは、3Dプリンタ、3Dスキャナメーカーへのバンドル販売のほか、CAD/CAM/CAEメーカーへのポリゴン編集ライブラリの提供ビジネスを強化する計画だ。