STマイクロエレクトロニクス、MIPI-DSIコントローラを搭載したマイコンを発表
2015/11/04 17:30
STマイクロエレクトロニクスは、世界で初めてMIPI-DSIコントローラを搭載した32bitマイコン「STM32F469/479」の量産を開始し、合わせて評価/開発ボードとソフトウェアサポートを含む開発システムをリリースした。
STM32F469/479はARM Cortex-M4プロセッサを搭載し、デュアルバンクのフラッシュメモリと最大384Kバイトの大容量RAMを内蔵する。マイコンとして世界で初めて搭載したというMIPI-DSIコントローラは、Mobile Industry Processor Interface (MIPI) Allianceによるディスプレイシリアルインターフェース規格のもの。Chrom-ARTグラフィックスアクセラレータによってスマートフォンなどと同等のUIを日用品に実装できるという。イーサネットやUSB、カメラなど各種のインターフェースを備えており、コンシューマー機器、産業機器、医療機器などに向いている。
組み込みソフトウェアパッケージの「STM32Cube」には、ペリフェラルドライバ、ソフトウェアライブラリ、スタック、導入サンプルが含まれており、短期間でアプリケーション開発が可能。関連ツールの「STM32CubeMX」は初期設定を簡略化でき、開発を容易に始められるとしている。グラフィックスライブラリは、内蔵グラフィックスアクセラレータの機能を活用する、高機能なグラフィカルユーザーインターフェース(HMI)の作成が可能だ。