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ケイズデザインラボ、自社ブランド切削加工機「3D-Mill K-650」を開発し2016年4月に発売

ケイズデザインラボは、切削加工機メーカーの岩間工業所(静岡県静岡市)と共同で、切削加工機「3D-Mill K-650」を開発中であると明らかにした。2016年4月に販売開始予定で、価格は600万~700万円の見込み。2016年6月22~24日に東京ビッグサイトで開催される「設計・製造ソリューション展(DMS)」で実機の展示を予定している。

開発中の試作機。外観はガンダムのようなロボットアニメを参考にデザインしたという。 開発中の試作機。外観はガンダムのようなロボットアニメを参考にデザインしたという。

3D-Mill K-650はケイズデザインラボとしては初めてとなる自社ブランド製品で、外形サイズが1207×1330×1546mm、切削エリアは650×450×200mm、重量700kg。自動工具交換装置を実装し、本体右にある制御コンピュータのOSにはWindowsを採用している。ユーザー側で切削機を使いやすくする工夫ができるよう、既存の切削機には無かったAPIの提供も検討中。発表会でケイズデザインラボ代表取締役社長の原雄司氏は「加工が終わったら通知が届く機能や、CCDカメラで切削監視ができる機能を付けたい」と話した。

発表会で披露された試作機の映像 発表会で披露された試作機の映像

顧客としては企業のデザインセンターや試作部門、学校での実習機材、本格的な工作機械の導入を検討するファブ施設を想定している。

開発の経緯について原氏は「切削エリアが500mm以上ある機種がここ数年発売されておらず、(高価な)産業用の機種を導入するしかなかった。“デジタルものづくりの一つ上のツール”として切削機は見直されるべきで、あらためて切削加工機の良さを啓発していきたいと思った」と話した。ケイズデザインラボでは来年以降、自社ブランドの製品展開を強化する計画で、3D-Mill K-650の他にも切削機の投入を予定している。

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