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Raspberry Piより安くて高性能か。15ドルで64bitのSBC「PINE A64」

わずか15ドル(約1815円)という破格の値段で入手できる64bitのシングルボードコンピュータ(SBC)「PINE A64」のプロジェクトがKickstarterで出資を募っている。人気のRaspberry Pi-2Bより安くて高性能という触れ込みだ。

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PINE A64は、iPhone 6Sほどのサイズの基板に、ARMのクアッドコア「Cortex-A53」を搭載。オープンソースで開発された32bitの同等品と比較し、性能面で最大20~30%上回る。GPUとしてはARM製「Mali-400 MP2」を搭載し、500MHzで1.1 Gpixel/sの処理能力。XBoxのグラフィック処理能力より優れているという。

PINE A64の拡張性は、USB 2.0端子が2基、4K対応のHDMIポート、3.5mmのオーディオ/マイク出力、イーサネットポート、I/O拡張バス2基を装備。さらに上位版の「PINE A64+」モデルには、カメラモジュールやタッチパネルモジュール、LCDパネルポートなど、3つのオプションアクセサリー用ポートを追加できる。

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さまざまな目的に利用できるPINE A64は、キーボードとマウスを接続すれば、Android 5.1フル搭載のコンピュータになり、Chromeブラウザや、Word、Excel、PowerPointを使用したり、YouTubeの視聴を楽しんだりできる。

一般的なデスクトップコンピュータやサーバの稼働には75~300Wが必要だが、PINE A64はデスクトップコンピュータと同じ性能をわずか2.5~3.5Wの省電力でまかなうとしている。

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PINE A64は、Kickstarterで2016年1月23日までクラウドファンディング中。12月14日時点では目標額の3万1416ドル(約380万円)を大幅に上回る、45万ドル(約5450万円)以上を1万人超から集めている。

PINE A64の価格は15ドル。SDRAM 1Gの増量と、タッチパネル、カメラ、LCDポートが追加されたPINE A64+は19ドル(約2300円)。いずれも2016年2月出荷予定の早期割引適用分は完売している。日本への出荷も可能だが、送料として12ドル(約1500円)が必要だ。

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