新しいものづくりがわかるメディア

RSS


個人向け3Dプリンタで柔軟に曲がる造形物を出力、オランダの学生が考案

オランダのデルフト工科大学の学生2人が、個人向けの3Dプリンタを使ってプラスチック素材から柔軟性のある造形物の出力に成功した。Connex 3のような数千万円クラスの産業用3Dプリンタでなく、30万円ほどで購入可能なUltimaker 2を使用したところに注目が集まっている。

学生2人は、自分たちが作った物の作り方を紹介するサイト「Instructables」にプラスチック素材を使った“ハードでソフト”な造形物の加工方法を投稿。簡単に手で曲げられる様子を撮影した写真が複数掲載されている。

Instructablesでは過去に、ベニヤ板の表面をパターン状にレーザーカットすることでダブルカーブが可能な柔軟性を持たせる手法が投稿されていた。2人はその手法を参考にして加工方法を考え出したという。

photo 2人が参考にしたベニヤ板の加工写真

2人は「パターンの大きさ」「パターン間の隙間の広さ」「造形物の厚さ」という3つの変数の設定を変え、さまざまな組み合わせで試作した造形物の柔軟性をテスト。試行錯誤を繰り返して、柔軟性を持たせるために最適な数値の組み合わせを見つけ出した。

photo

造形物を設計するツールとしては、IllustratorとSOLIDWORKSを利用。具体的な加工の手順については、Instructablesの投稿から確認できるようになっている。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る