3D Hubs 3Dプリンタトレンド1月版、9カ月連続シェア1位のUltimaker 2が首位陥落
2016/01/15 16:00
3Dプリンタ共有ネットワークサービス「3D Hubs」に登録された3Dプリンタをもとにした調査レポート（1月版）が発表された。登録プリンタは2万5000台以上で前回（2015年12月版）から500台増。9カ月連続で3Dプリンタのモデル別シェア1位に輝いていたUltimaker 2が、ついに首位から陥落する結果となった。
3D Hubsの3Dプリンタネットワークに参加するプリンタのメーカー（ブランド）別シェアは、1位がMakerBotで14.4％（前月比2.0ポイント増）、2位がUltimakerで14.2％（同2.1ポイント増）、3位が3D Systemsで6.6％（同1.0ポイント増）となった。それ以降は4位がStratasysで5.1％（同0.7ポイント増）、5位がFlashForgeで4.6％（同0.7ポイント増）、5位がFlashForgeで4.6％（同0.7ポイント増）、6位がPrintrbotで4.2％（同0.7ポイント増）、7位がFormlabsで3.8％（同0.6ポイント増）、8位がZortraxで3.3％（前月はランク外のためデータなし）、9位がXYZprintingで3.1％（同）だった。
ただし1月度のレポートから、前月1位だったRepRapの3Dプリンタや市販品ではない3Dプリンタを除外し、メーカー別シェアを計算するようになっている。
3Dプリンタのモデル別シェアはついに1位が入れ替わり、「Prusa i3」が7.8％（前月比0.2ポイント増）で首位に。2位は「Ultimaker 2」で7.8％（同0.2ポイント減）、3位「Replicator 2」は5.4％（同0.2ポイント減）、4位「Replicator 2x」は3.1％（同0.2ポイント減）、5位「Zortrax M200」は2.8％（同0.1ポイント増）となった。6位以下は「Ultimaker 1」2.7％（同0.1ポイント減）、「RepRap」2.6％（同±0）、「Form1+」2.5％（同0.1ポイント減）、「FrashForge Creator Pro」2.0％（同0.1ポイント増）、「Printrbot Simple Metal」1.7％（同±0）となった。
なお、1月版の調査レポートから、人気の3Dプリンタ用素材に関する平均購入価格調査を追加。よく利用される樹脂は、PLAが31.4ドル（約3700円）、ABSが34.3ドル（約4000円）、レジンが50.7ドル（約6000円）だった。産業用プリンタでの利用が多いSLS方式用のナイロンは81.2ドル（約9600円）、PolyJetは93.4ドル（約1万1000円）、フルカラーサンドストーンは98.4ドル（約1万1600円）だった。
3D Hubsはオランダに本拠を持つ3Dプリンタ共有サービスで、所有者が自分の3Dプリンタを登録し、ユーザーは3D Hubsのサービス経由で、最寄りの3Dプリンタから出力できる。記事執筆時点の3Dプリンタ登録数は2万5836台、150カ国に広がっている。
