サイバネットシステム、3次元ダイレクトモデラー「ANSYS SpaceClaim 2016」の国内出荷を開始
2016/01/20 07:00
サイバネットシステムは、米SpaceClaimの3次元ダイレクトモデラーの最新版「ANSYS SpaceClaim 2016」の国内出荷を1月18日から開始した。
ANSYS SpaceClaimは、CADのエキスパート以外のエンジニアでも扱いやすいように工夫された3Dダイレクトモデラー。構想設計の段階から活用できて、解析用モデルの準備、設計データの変更などにも簡単に対応できる。
最新版ではパフォーマンスを大幅に改善。起動時間が60%短縮されたほか、大規模モデルの読み込みや保存の速度が10~50倍速くなり、機能によっては200倍も高速化したという。
新機能として、メッシュデータにフィットしたサーフェスを容易に作成する「スキンサーフェス」を標準機能に加え、精度の低いメッシュデータから3Dプリンティング可能なメッシュデータを作成する「シュリンクラップ」をオプション製品「STL編集モジュール」に追加するなど、リバースエンジニアリングや3Dプリンタ用データ作成の作業時間短縮を図った。
他にもモデリングおよびインターフェースには、測定した寸法値のロック機能、ドラッグによるライン編集機能、エッジ分割に対応できる分割ツールなどを搭載。解析準備では、ビーム要素に関連する機能の大幅な強化や、異なるボディのエッジと面をつなぐサーフェスも作成できる溶接ツールなどが追加されている。
ANSYS SpaceClaim 2016の価格はすべての機能を搭載したノードロック版で54万円(税込。1年間の技術サポート料・保守料を含む)となる。