文科省によるイノベーション創出プログラムのカンファレンス「COI 2021会議」開催へ
2016/01/26 08:00
文部科学省による「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」の下で進められる最先端の研究内容を発表するカンファレンス「COI 2021会議」が、1月29日と30日の2日間にわたって開催される。会場は、東京の代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターだ。
COI STREAMとは、文部科学省による委託事業として2013年からスタートした産学連携プロジェクト。現代社会に潜在しているニーズから、将来のあるべき社会の姿を見通し、そのビジョンを基に10年後に向けての研究開発課題を設定。分野や組織の壁を取り払い、産学連携で革新的なイノベーションを実現するための研究を全18拠点で進めている。
COI 2021会議には、COI STREAMに参画する全18拠点の若手研究者が参加し、研究内容の共有と研究者同士の交流を図る。全18拠点の代表者が一堂に会するのはCOI STREAMとして初の試みとなる。
1日目は、「飲み込み型センサ」等のナノマシン、ビッグデータ、3Dプリンタ、人工知能といった最先端技術を生かした持続可能なエコシステムやプラットフォームの開発、「人間力活性化」や「現代アート」、「感性の可視化」、「セルフケア」といった人間に寄り添う研究領域、水資源に関する「アクア・イノベーション」といった自然にまつわる研究などの取り組みを発表するシンポジウム。各拠点を代表する18名の若手研究者が登壇する。2日目は、約100名の研究者と関係者が当日にテーマを出し合い、その場でディスカッションを繰り広げ、分野の異なる研究者同士の交流を進める。
COI 2021 会議プログラム委員長には、「ニコニコ学会β」を主催するメディアアーティストの江渡浩一郎氏が就任。1日目はCOI STREAMガバニング委員会の委員長も務める三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏が、2日目にはCOI STREAM ガバニング委員会に名を連ねるMITメディアラボ所長の伊藤穰一氏が基調講演を務める予定だ。
2日目はCOI関係者のみ参加可能だが、1日目は一般公募制の先着順で参加者300名を受け付ける。シンポジウムのみなら参加費は無料となっている。