DMM.comが「DMM.make Distribution」を立ち上げ、国内外の製品流通などでベンチャー支援
2016/02/09 15:00
DMM.comが、国内外のユニークな家電製品の流通・販売を支援する「DMM.make Distribution」を立ち上げた。世界へ向けて自社製品を流通・販売したいハードウェア系ベンチャーなどを支援する輸出型販売代理店業務と、世界各国で開発されたユニークな家電製品を取り扱う輸入型販売代理店業務を展開する。
海外での流通・販売支援については、製品の輸送や営業だけでなく、RMA(返品保証)や現地の法規に対応するための設計変更や付属品の変更などまでサポート。顧客の要望によっては、展示会対応やWebサイト制作などの相談にも応じる考えだ。
DMM.comは、ハードウェア系ベンチャー向けの開発拠点「DMM.make AKIBA」を開設するなど、これまでもハードウェア系ベンチャーを支援してきた。そして支援の範囲を流通・販売にまで広げるため、2016年1月にDMM.make Distribution部門を新設。2月9日から本格的に事業を開始する運びとなった。
現時点で、アメリカ、ヨーロッパ、インド、ドバイ、中国、香港に営業拠点を確保。アメリカ拠点がカナダを、インドとドバイの拠点が中東をカバーし、世界の主要エリアで製品を流通できる体制が整っているという。なお、インドとドバイは提携会社を介しての支援となり、日本国内向けの流通・販売支援にも対応するとしている。
ハードウェア系ベンチャーからの問い合わせや相談には、無料で対応する。実際に製品を流通・販売した金額から手数料が発生する料金モデルとなる。
既に国内家電販売店向けの流通・販売支援という形で、UPQ、Cerevo、ZaaZ、Spoon GLOWEAR、zecOOなどがDMM.make Distributionの流通・販売サポートを利用しているという。
その中でもCerevoは、これまでの海外向け流通・営業活動から得た同社のノウハウを生かし、技術面でDMM.make Distributionをサポートすると表明。DMM.make Distributionの支援を受け、Cerevoのスマート・スノーボード・バインディング「XON SNOW-1」がドバイにある世界最大の室内スキー場「スキー・ドバイ」に併設のショッピングモールで販売開始になったことも明らかにした。
また、輸入型販売代理店業務の取り組みの一環として、「DMM.make BASIC」ブランドでライトニングケーブル、MicroUSBケーブル、HDMIケーブルなどを販売開始することも合わせて発表している。