BLE対応のウェアラブルIoTデバイス開発キット「Hexiwear」
2016/02/26 08:00
ウェアラブルIoTデバイスの開発キット「Hexiwear」のプロジェクトがKickstarterに登場した。BLE(Bluetooth Low Energy)対応の低消費電力開発キットで、スマートウォッチ、リモートセンサタグなどに応用できる。
開発はセルビアのMikroElektronika。「mikroBUS」と呼ぶ独自インターフェースを使うセンサデバイス「click boards」シリーズなどで知られるが、Hexiwearの開発ではNXPセミコンダクターズと共同し、MCUにKinetis K64、BLEにはKinetis KW4xを採用しており、Kinetis Design Studio IDEでサポートされている。
メインボードには6層PCBを使い、加速度、地磁気、ジャイロスコープ、圧力、心拍など多数のセンサを内蔵しながらもコンパクトに設計されている。IoTのエンドノードとしても応用範囲は広いという。
本体上面には静電容量式タッチボタン用基板と1.1インチ有機ELカラーディスプレイを備えており、リストバンドに組み込めば腕時計のように装着したり、ネックレスとして首からぶら下げたりなど、ウェアラブルデバイスとしてすぐに利用できるハードウェアが用意されている。
拡張性もあり、本体背面のドッキングステーション用コネクタを使って3系統のmikroBUSを備えたドッキングステーションに接続することで、同社の「click boards」シリーズのセンサデバイスをプラグ&プレイで使うことができる。
センサやインターフェースの使用例としてモーションキャプチャや歩数計などいくつかのアプリが組み込まれており、ソースコードもGitHUBからダウンロード可能だ。
スマートフォンと連携できるアプリも既に開発されており、Google PlayやApp Storeからダウンロードできる。OTAPに対応しており、リモートでプログラムの書き換えが出来るのも特徴のひとつだ。
早期割引価格は本体とソフトカバーのみで37ドル(約4140円)、ドッキングステーション付きのプランだと57ドル(約6380円)。通常価格では本体、ソフトカバー、ブレスレットの3点セットが49ドル(約5490円)、これにドッキングステーションが付くと69ドル(約7730円)となる。
HexiwearはKickstarterで4月3日までクラウドファンディング中だ。目標金額の2万ドル(224万円)に対してこれまで1万2000ドル(約134万円)以上を集めている。出荷は4~5月を予定している。