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人型ロボ「PLEN2」のプレンプロジェクト、サービスロボの実用化目指し中国EMS大手と新会社設立

小型二足歩行ロボット「PLEN2」などのロボット開発を手掛けるプレンプロジェクトは、中国メーカーのGoerTekグループとPLENGoer Robotics株式会社を設立し、家庭用や個人用のサービスロボット開発に取り組んでいくことを明らかにした。

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両社で設立する新会社では、プレンプロジェクトがこれまで培ってきたロボット開発技術と、GoerTekグループが持つ生産技術を生かし、2016年末までに「これまでにない実用的な家庭及び個人用のサービスロボットの開発」を目指す考えだ。

プレンプロジェクトが2015年に発表した「PLEN2」は、サーボモーターや制御ボード以外のほとんどの主要部品を3Dプリンタによって自作可能。ソースコードや3Dデータをすべてオープンソースとして公開したことでも注目を集めた。しかし、「ロボットは何の役に立つのか分からないのに、価格は高い」と評価する人が多いところに課題を感じるようになったという。

一方のGoerTekグループは、中国でも大手のEMS(受託製造)メーカー。2014年度の売上は約2300億円、従業員数は約4万人に達し、金型製作から組み立てまで、垂直統合した製造ラインを持つ。

開発するロボットをできるだけ低価格で売り出したいプレンプロジェクトと、製造ラインの稼働率を上げたいGoerTekグループ。両者のニーズが一致し、今回の新会社設立の話が進んでいったという。

また、今回の発表に合わせて、プレンプロジェクト有限会社は社名を「プレンプロジェクト・ホールディングス有限会社」に変更し、持ち株会社に移行。同時に事業部門を分社化した「株式会社プレンプロジェクト」を設立して、全事業、従業員、機材を移管、譲渡するとも発表している。

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