メカトロニクス作品のコンテスト「ものづくり文化展」の受賞者が決定
2016/03/04 13:00
工作機械の開発製造販売などを手がけるオリジナルマインドが開催する「小さなつくり手」を対象としたメカトロニクス作品のコンテスト「ものづくり文化展」の2015年度の受賞者が決定した。
同コンテストは2011年から毎年開催している。2015年は12月31日まで募集し、過去最多の64作品もの応募があった。オリジナルマインド社長の中村一氏と、明和電機の土佐信道氏が審査し、今回初めて最優秀賞と優秀賞を各2名ずつに授与することとなった。
最優秀賞は、したーじゅ氏の「機械式腕時計」と上山孔司氏の「トゥールビヨン3.1」。したーじゅ氏の作品は、機械式腕時計を微細な歯車から全て自作した作品。また上山氏の作品は、時計のための特殊な機構トゥールビヨンを用いた置き時計。昨年の受賞作品をさらに発展させた作品だ。
優秀賞は、木川暁仁氏の「1/12エンツォフェラーリ+RB26」と、MGS(エムジーエス)氏の「SHARP X68000風・高音質FM音源(YAMAHA YM2151)再生プレーヤー」。木川氏の作品はエンツォ・フェラーリの1/12の模型に日産のエンジンを載せた。MGS氏の作品は、SHARPのパソコン「X68000」の外観を摸したケースにFM音源を搭載したものだ。
また特別賞として、新妻一樹(ZumA2)氏の「メタル輪ゴム銃『シルバーウルフ2015コンセプト』」が選ばれた。ゴム鉄砲を美しく作り込んだ作品だ。
このほか、「KitMill賞」にegycopy fine works氏の「AST200の治具あれこれ。」、「メカトロニクス中古品賞」にのんさや氏の「CO2レーザー加工機」、「面白いで賞」にオカモトラボ氏の「ゴキブリグミ」、「シンプル賞」にaoi氏の「卓上CNCフライス HAKU支援tool『ゴンさん』」がそれぞれ選ばれた。
また、オリジナルマインドは3月1日、メカトロニクス作品投稿サイト「メカトロライフ」をオープンした。「ものづくりが大好きな個人(小さな作り手たち)」の作品発表や交流の場となるサイトだ。今後は「ものづくり文化展」への応募も、このサイトへ作品を投稿して、投稿画面の「ものづくり文化展に応募する」をチェックすることでできるようになる。