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エンジニアグレードの素材で射出成形レベルの仕上がり——光造形方式3Dプリンタ「M1」

Carbonは、光造形方式3Dプリンタ「M1」を発表した。CLIP(Continuous Liquid Interface Production:連続液界面製造)と呼ばれる技術を使い、エンジニアリンググレードの素材を使って射出成形と同レベルの高精細な造形が可能だ。

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同社によると、M1ではCLIPを採用したことにより、機能試作や量産品質に求められる解像度や表面仕上げ、機械的性質を備えた部品を作成できるという。

従来のUV硬化型レジンを使う3Dプリンタでは、印刷時間と表面仕上がりや機械的特性との両立が難しいという課題があった。CLIPでは、酸素透過性を備えたウインドウと造形面の間に「デッドゾーン」という樹脂の凝固が阻害された薄い境界面が形成される。このデッドゾーンを通って造形面にレジンが連続的に補充されることで、印刷速度を落とすことなく解像度の高い印刷が可能だという。

さらに、M1はインターネットを経由してデータ収集できるため、取得したデータをもとにプリントの最適化や品質改善を継続的に実施するとしている。

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M1で使用できるエンジニアグレードの機械的特性を備えた材料として、下記の7種類のレジンを用意している。

  • RPU(Rigid Polyurethane)×3タイプ
  • FPU(Flexible Polyurethane)
  • EPU(Elastomeric Polyurethane)
  • CE(Cyanate Ester-based resin)
  • PR(Prototyping Resin)

M1の本体サイズは540×654×1734mm、造形サイズは144×81×330mm、LED光源は75μmピクセルの解像度となっている。

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