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DSMが3Dプリンタ用フィラメント発売——伸張性400%の「Arnitel ID」、最大耐熱性150℃の「Novamid ID」

オランダに本社を置く大手化学素材メーカーのDSMは、化学品の物流と販売を手掛ける米Nexeo Solutionsと提携し、FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ用フィラメントの新製品「Arnitel ID」と「Novamid ID」を発売した。

DSMの発表によると、従来は原材料をプラスチック造粒品の形で供給することが多かったが、Arnitel IDとNovamid IDは最終製品のフィラメントとして提供するという。

Arnitel IDは、屈曲性の高い熱可塑性コポリエステルで、熱可塑性ウレタン(TPU)などの屈曲性ポリマーに比べ耐紫外線性や耐薬品性に優れている。同フィラメントを使うと、従来の熱可塑性エラストマー以上のプリント速度となり、レイヤー間接着性もABS、PLA、TPU以上となる。また、伸張性は400%に達するという。

Novamid IDは、自動車産業や電子機器産業の高い要求水準に応えるためにDSMが開発した高品質ポリアミド。同製品は、延性と強度に優れたポリマーで、最大150℃の耐熱性を備える。また、他の3Dプリンタ用素材以上のレイヤー間接着性を持つという。

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