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マユやクモの巣のようにバイオニックな格子構造を出力する「3D Cocooner」

ドイツの空気圧機器メーカーFestoは、グラスファイバーとUV硬化樹脂を使って立体構造物を出力するプラットフォーム「3D Cocooner」を開発した

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スレッド(構造物を形成する糸)の素材となるグラスファイバーは、スピナレット(ノズル)内で特殊な樹脂に浸漬されている。スレッド形成時には、スピナレットからグラスファイバーを吐出すると同時にUV照射することで、スレッドを指定位置に接着し、短い棒状に硬化できる。

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硬化したスレッドはカッティングディスクで切断する。UVの照射量を制御して樹脂の硬化時間をコントロールすることで、任意の位置にスレッドを接続可能だ。サポートなどを用いずとも複雑な立体構造物を自在に出力できるとしている。

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スピナレットのハンドリングシステムには、トライポッド「EXPT-45」を使用している。ポジションデータなど3Dモデルのパラメータは、アニメーションプログラムから直接ハンドリングシステムに送信されている。

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このアニメーションプログラムで特徴的なのは、造形物の3Dモデルだけでなく、ハンドリングシステム全体がプログラム上でビジュアルに表示されることだ。これにより、トライポッドの移動経路を含めて造形プロセスのすべてをプログラム上でシミュレートできる。

同社は、特にカスタマイズされた製造プロセスにおいて、デザインから製造まで一貫して確認できるダイレクトな環境が、今後重要になるだろうとその意図を明かしている。

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