Facebook、360度動画を8Kで撮影できるカメラ「Surround 360」を発表
2016/04/15 11:30
Facebookは、4月12日からサンフランシスコで開催された年次開発者会議「F8」の基調講演で、360度動画を撮影できるカメラシステム「Surround 360」を発表した。
Surround 360は円錐を上下に重ね合わせた、コマや円盤のようなフォルムだ。側面円周上に1インチセンサ内蔵デジタルカメラ(7mm広角レンズ、F値2.4、画角77度)を14台搭載している。天面に1台、底部に2台の魚眼レンズ搭載カメラを使い、これら計17台のカメラを全て同期し、最大で8K、60fpsで360度動画の撮影を可能にしている。シャッターには、グローバルシャッターを採用している。
アルミニウム製の筐体は、安定した撮影やカメラの放熱にも配慮されたもので、同社によると数時間の連続稼動でもオーバーヒートの心配はないとのこと。
Surround 360で撮影した動画は、独自のストリーミング技術により、編集することなく360度動画として再生できるという。例えばSamsung製のスマートフォン一体型ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」を使えば、誰でも簡単に360度動画の撮影から視聴までを楽しめる。Facebookのニュースフィードへの投稿も可能だ。
また、同社はSurround 360用ソフトウェアとハードウェアの設計データを、今夏GitHubにてオープンソースとして公開する予定だという。ハードウェアをカメラメーカーや部品メーカーなどから購入した場合、価格は3万ドル(約328万円)程度を想定している。