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富士経済グループ、光機能応用製品の世界市場調査結果を発表——UVインキが市場をけん引

総合マーケティングビジネスの富士経済は、新興地域の経済成長にともない需要が伸びているUV硬化型製品など光機能応用製品の世界市場を調査し、「2016 光機能材料・製品市場の全貌」にまとめた。

同報告では、UV硬化型製品(17品目)などの光機能応用製品のほか、その原材料市場を調査、分析した。また、光源(UV、LED)や、装置(UVインクジェットプリンタ、以下UVIJP)の市場についても整理した。

2015年のUV硬化型製品市場は24万880トンで、2014年比で102.2%の伸びとなった。また2020年の市場予測は26万7860トンで、2015年比で111.2%になると予測した。

製品別ではUVインキが最大規模で、中でも大きなウェイトを占めるUV硬化型インキの需要が伸びている。2015年の UVIJインキ市場は4505トンで、2014年比で108.8%の伸びとなった。また、2020年の市場予測は6575トンで、2015年比では145.9%という高い伸びとなると予測している。このUVインキの需要拡大が、UV硬化型製品市場全体をけん引している形だ。

その一方で、UV硬化塗料やコーティング材は、モバイル端末や弱電家電用の需要減少により市場縮小が予想されるとしている。UV接着剤はタッチパネル用OCAの需要増加が予想されるものの、全体的には微増と予測されている。

2016年は世界経済の低迷がUVIJPの新規導入を妨げる可能性があるものの、多品種小ロットニーズの高まりで既存装置の需要が堅調なことから、UVIJインキの市場は前年に引き続き拡大するとみている。

特に、購買力が高まっている中国や東南アジアといった新興国や地域ではサインディスプレイの需要も増しており、今後もUVIJPの導入が進むとみられる。既存装置の需要に新規需要が加わり、UVIJインキの市場は拡大が続くと予想している。

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