低価格3Dプリンタメーカーの収益、2015年度に2~4倍増——SmarTech調査
2016/05/02 14:00
米調査会社SmarTech Markets Publishingが、低価格3Dプリンタの市場動向について調査したレポート「Opportunities in Low-Cost 3D Printers: Technologies, Materials and Markets - 2016」を発表した。
同レポートでは2015年度の3Dプリンタ市場動向について、MakerBotや3D Systemsなどの有名メーカーが大いに苦戦した一方で、多くの低価格3Dプリンタメーカーが収益を2~4倍に拡大したと総括している。
SmarTechは、エンタープライズビジネスや大企業による採用が、低価格3Dプリンタ市場の成長を促したと指摘。Dell、Siemens、Caterpillar、Boeing、FordなどのFortune 500企業が、分散してプロトタイピングするために低価格3Dプリンタの購入を大幅に増やしているという。
また、一般消費者向け低価格3Dプリンタ市場が伸び悩む一方で、建築家やデザイナーなどの専門家向け低価格3Dプリンタ市場が急速に立ち上がってきたと見ている。
SmarTechは、Ultimaker、Aleph Objects、XYZPrintingなどの成功が示すように、低価格3Dプリンタ市場が3Dプリンタ業界最大の成長余地のひとつだとしている。