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ケイズデザインラボ、IoT対応切削加工機「3D-Mill K-650」を発売

ケイズデザインラボは、切削加工機メーカーの岩間工業所(静岡県静岡市)との共同開発による切削加工機「3D-Mill K-650」を6月25日に発売する。価格は660万円から。2016年6月22~24日に東京ビッグサイトで開催される「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS)」で実機を展示する予定。

3D-Mill K-650は外形サイズが1207×1330×1546mm、切削エリアは650×450×200mm、電源はAC100V 15A(200V電源にも変更可能)、重さ700kg。自動工具交換装置を備えており、最大9本までのツール交換が可能、本体右にある制御コンピュータのOSはWindows 10を採用している。

制御コンピュータは、Wi-FiのほかSIMスロットを備えており携帯電話回線での通信にも対応する。携帯電話回線を使った通信はコストやサービス内容の観点から、ソラコムが提供するIoT向けのデータ通信サービス「SORACOM Air」と専用のアプリケーションの利用を想定しており、Wi-Fiネットワークが利用できない設置環境でも、外部から加工の様子をモニタリングするといった機能を提供する予定だ。

共同開発元の岩間工業所で披露されたK-650の試作機。 共同開発元の岩間工業所で披露されたK-650の試作機。

顧客としては、企業のデザインセンターや試作部門、高専や工業高校、大学での実習機材、試作品製作のニーズが高いファブ施設などを想定しており、操作するインターフェースは初心者でも使いやすいよう簡素化した。

フロントパネル部分は外からでも安全に造形中の様子を確認できるデザインにした。 フロントパネル部分は外からでも安全に造形中の様子を確認できるデザインにした。
本体の操作はWindows 10ベースのタブレット型コンピュータと本体横のダイヤルで行う。学生やファブ施設のスタッフでも操作しやすいよう、一般的なプロユースの切削加工機と比べて操作ボタンの数を大幅に減らした。ネットワークを介して外部から操作できるようにする計画もあるという。 本体の操作はWindows 10ベースのタブレット型コンピュータと本体横のダイヤルで行う。学生やファブ施設のスタッフでも操作しやすいよう、一般的なプロユースの切削加工機と比べて操作ボタンの数を大幅に減らした。ネットワークを介して外部から操作できるようにする計画もあるという。

ケイズデザインラボ代表取締役社長の原雄司氏は、今後K-650の通信機能を使って、顧客ごとに不具合時のデータを解析して製品改良に役立てたり、顧客ごとの加工条件をログとして蓄積し、AIが設定をサポートしたりする機能を実装することを計画していると話した。

アルミニウム素材を加工した例。 アルミニウム素材を加工した例。
アクリル素材を35×55mmの卵型に切削した例。4時間程度で加工でき、後加工無しでもアクリルらしい透明度を維持している。 アクリル素材を35×55mmの卵型に切削した例。4時間程度で加工でき、後加工無しでもアクリルらしい透明度を維持している。

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