ムトーエンジニアリング、エンプラで造形できるFFF方式3DプリンタをDMSに参考出品
2016/06/24 16:30
ムトーエンジニアリングは、6月22~24日に東京ビッグサイトで開催された、「第27回 設計・製造ソリューション展(DMS)」で、エンジニアリングプラスチックフィラメントを使って造形できる、FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタを参考出品した。
展示していた3Dプリンタは、デュアルヘッドで、ヘッド温度を300度まで、プリントベッド温度を150度まで加熱できるようにしており、一般的なFFF方式3Dプリンタでは扱えないポリカーボネートやナイロンなどのエンジニアリングプラスチックで造形できる。詳細なスペックは公開していない。製品化の時期について尋ねてみたが、未定とのことだった。
ムトーエンジニアリングと同じMUTOHグループの武藤工業は、2015年7月に発表したアーク溶接方式の金属3Dプリンタ「Value Arc MA5000-S1」 の出力サンプルを展示していた。マグネシウムやチタンといった軽金属から、ステンレスや(Special Metalsのニッケル系合金である)インコネルなども造形できる。仕上げるにはさらに切削する工程が必要だが、1品ものの部品を製作するときに、大きな金属塊からいきなり切削するのと比べると、特に硬いインコネルなどでは時間やコストの点で大きなメリットがあるという。
また、MUTOHグループのブースに出展していたニッポーはデルタ型3Dプリンタを参考出品した。ユーザーからの、もっと大きな/高さのある造形がしたい、という声に応えるものという。こちらも詳細なスペックは明らかにしていないが、2016年10月以降に製品化の予定だ。