カッコいいラジオが欲しい——ニッポン放送が作る本気のラジオ「Hint」
2016/07/21 14:00
ニッポン放送、Cerevo、グッドスマイルカンパニーという分野の異なる3社が共同したラジオ製作プロジェクト「Hint」がcampfireにて出資を募っている。
Hintは、「カッコいいラジオが欲しい」というニッポン放送アナウンサー、吉田尚記氏のつぶやきから開発が始まったという。音にこだわった無指向性スピーカーを内蔵しており、部屋のどこにいてもクリアな音で聴けるという。ニッポン放送技術部が監修した、心地よく聴こえる柔らかいサウンドが特徴だ。
受信バンドは76~93MHzで、90.1MHz以上のワイドFMに対応している。ワイドFM(FM補完放送)とは、AM(中波)放送局の放送エリアにおいて、難聴対策や災害対策のために従来のFM放送用の周波数(76MHz~90MHz)に加え、新たに割当てられた周波数(90.1MHz~95MHz)を用いてAM番組を放送するものだ。93MHzにあわせれば、FM音声でニッポン放送が受信できる。
Bluetooth4.2に対応しており、Bluetoothスピーカーとしても使用可能だ。スマートフォンやパソコンからの音源をワイヤレスで再生できる。
さらに将来的には、ラジオ局から送信されるDTMF音(電話のダイヤル音)をデータ変換し、BLEビーコンを通してスマートフォンへ自動転送するような仕組みを構築するとしている。これにより、例えば、ラジオ局がゲストアーティストの情報をDTMF音としてオンエアで流すことで、リスナーのスマートフォンにアーティストのURLを自動的に表示することができる。
Hintの本体サイズは80×80×287mm、重量は950g。電源はACアダプタまたはリチウムイオン充電池(同梱)だ。充電時間は約3時間で、約4~6時間の連続聴取が可能だ。
本体価格は2万1500円。campfireではシリアル入りの限定カラー(シャンパンゴールド)を選べるプランもあり、こちらの価格は2万7000円となる。(価格は全て税込、送料込)
campfireでの目標額1300万円に対し、これまで188万円以上を集めている。プロジェクトが順調に消化された場合、発送は2017年3月の予定だ。