MakerBotの提供するイノベーションセンターは、大学や組織のより迅速なイノベーション、より緊密なコラボレーションを促進するためにデザインされ、ペンシルバニア州立大、メリーランド大など10校以上の大学で導入されているが、日本ではSFCが初の導入例となる。

キャンパス内の利用者は、マネージメントシステムに3Dファイルを送ると、イノベーションセンターに接続されている何れかの3Dプリンタへジョブがアサインされ印刷される。3Dプリンティングのステータスはリアルタイムに取得でき、プロセスが完了するとメールで完了通知が送信される仕組みだ。ネットワークに接続するプリンタの台数は、学部や授業のニーズによって拡張可能だ。

SFCメディアセンターのファブスペースは、同校の新たなファブプログラムに基づき、単にデジタル工作機械を設置するだけではなく、インターネットとつなげたさまざまなオンライン学習や管理のシステムを、キャンパスの学生、教員、職員が協力しながら実装することをうたっている。同校で研究開発しているものづくりレシピサイトFabbleや、3Dプリント用データ検索システム もその一環だ。