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アコースティック楽器のように演奏できるデジタル楽器「Mune」

誰でも使える電子楽器の手軽さとアコースティック楽器のような演奏表現を兼ね備えたデジタル楽器「Mune」のプロジェクトがKickstarterに登場した。楽器のように抱えて演奏し、シンセサイザからDJプレイまで多彩な表現が可能だ。

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Muneは、木製の角型ボディに24個のタッチセンサと加速度センサをシンメトリカルに配置する独特のデザインを備えている。

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開発者らは、デジタル機器による演奏にも、アコースティック楽器のような観客を魅了するパフォーマンスが欲しいと考え、演奏時に観客と向き合い、演奏のすべてが見えるような形を求めてきたという。Muneは、PCとBlutoothでワイヤレス接続するため、演奏者はPCの前を離れ、Muneをテーブルに置いたり、抱えたり、ショルダーストラップで吊るしたりと、さまざまなスタイルで演奏できる。タッチセンサに反応して84個のLEDが光るため、演奏を音と光でアピールすることができる。

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専用のPCアプリ「Mune Symphony」は、Muneの各センサにさまざまなアクションをドラッグアンドドロップして割り付けるだけと、設定方法はシンプルだ。また、オープンソースとして公開するとしており、自由に機能を拡張することもできる。

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Contorol modeでは、ミキシングやエフェクトのコントロールができる。ボタンには外部アプリをアサインして立ち上げることもできるため、他の楽器や映像機器なども自在にコントロールできる。Sequence modeでは、16ステップ8トラックのシーケンサとして機能する。Note modeは、オクターブや半音の設定をして、楽器のように演奏するモードだ。

MuneはMIDI over USBをサポートしており、接続したMIDI機器や、DIN/CVコンバータを使えば対応した外部機器のコントロールができる。また、Mune ExplorerエディションのプランにはCycling74'のオブジェクト指向プログラミング音楽用言語Maxのライセンスが含まれているので、Maxの豊富なライブラリを利用したり、自分で作り上げたアプリを組み合わせて演奏することもできる。

Muneは、Kickstarterで9月25日までクラウドファンディングを実施。現時点で、10万カナダドル(約783万円)の目標額に対し1万1000カナダドル(約86万円)以上を集めている。小売予定価格は899カナダドル(約7万400円)で、今なら早期割引対象分を776カナダドル(約6万800円)で入手できる。2017年9月の発送を予定しており、送料119カナダドル(約9320円)で日本への出荷も可能だ。

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