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空間に服が現れる——布のように畳める3Dプリントニット「AMIMONO」

STARtedとFree-Dは、共同で3Dプリントニット「AMIMONO」を開発し、そのプロトタイプを公開した。TPU素材を糸のように編み上げる技術により、服と同じように折り曲げられる伸縮性や、畳める柔軟性を再現している。

AMIMONOは、主に建築などで使用されるコンピューターアルゴリズムを用いたデザイン手法「アルゴリズミックデザイン」を、服のデザインに適用。3DプリンタがTPU素材を糸にして、空間でニット状に編み上げながらプリントする、3Dモデリングと3Dプリントを組み合わせた新工法で作られている。ボタン、ボタンホールなどのパーツも一体化した状態でプリントされるという。

従来の3Dプリントされた衣類は、レーザー焼結した樹脂の部品で構成されており、着ることはできるものの衣類としての実用性は備えていなかった。AMIMONOは、TPU素材を編んだ状態で出力することで、一般的な毛糸で作られたセーターのように伸び縮みし、畳めるレベルの柔軟性が備わった。

なお、AMIMONO で用いるTPU(Thermoplastic Polyurethane)は、熱可塑性ポリウレタン、ウレタンゴム、ウレタン樹脂とも呼ばれ、ゴムのような弾力性と硬質プラスチックの強靭さを併せ持つ高分子化合物だ。

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