通信モジュールが半額に——IoTプラットフォーム「さくらのIoT Platform β」の申込受付を開始
2016/10/07 18:00
さくらインターネットは、データを送受信する通信環境と、データ保存や処理に必要なシステムを一体で提供するIoTプラットフォームのβ版「さくらのIoT Platform β」の申込受付を開始した。11月1日から提供開始予定だ。
同プラットフォームは、機器に組み込むための「さくらの通信モジュール」と同社のデータセンターをLTE閉域網で接続し、ストレージ、データベースなどのバックエンドシステム、外部のクラウドやアプリケーションサービスとAPI連携システムを統合的に提供するものだ。
通信モジュールは、単体で利用可能な「単体方式」、ゲートウェイを経由して利用する「ゲートウェイ方式」の2方式を開発している。いずれも共通の形状およびインターフェース仕様で提供されるため、ユーザーが用途に応じて通信モジュールを交換できる。
10月5日時点では、単体方式の通信モジュールを販売する。この通信モジュールは、ソフトバンク、Altair Semiconductorおよび太陽誘電が協力して開発したIoT機器向けLTEモデムを採用し、キャリアのLTE閉域網を利用して同プラットフォームに接続する。また、オプションとしてブレイクアウトボード（検証ボード）、Arduinoシールドを販売する。
単体方式の通信モジュール
同社は、今回の申込開始に伴いキャンペーンを実施。正式サービス開始まではキャンペーン期間として、通信モジュールとオプション品を半額で提供。通信モジュールは1台9960円を4980円（税別）で、ブレイクアウトボードは1台5000円を2500円（税別）で、Arduinoシールドは1台8000円を4000円（税別）で販売する。
β版サービスに申し込んだユーザーは、月額利用料金がβ期間中は無料となり、正式サービス開始後も1年間無料で利用できる。
また、通信モジュールから送られたデータを保存するサービスを併せて提供する。β版では、同じ保存領域を使うが他のサービス利用者からは見えないクローズ方式を無料で提供するとしている。
加えて、パートナー各社が提供するサービスと連携した利用も可能だ。β版で利用できるのは、日本アイ・ビー・エムの「IBM Bluemix」、アマゾン ウェブ サービスの「AWS IoT」、ヤフーの「myThings」、ウフルの「Milkcocoa」、ZEALSの「BOT TREE for IoT」の5サービスだ。
同社は、2016年冬をめどに「ABEJA Platform」との連携を計画している。正式サービス提供後は「Microsoft Azure」の「Azure IoT Suite」および「Windows 10 IoT Core」と連携を開始するとしている。
