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ブルレー、FFF方式デュアルヘッド3Dプリンタ「Ultimaker 3」を発表

ブルレーは、3Dプリンタ「Ultimaker」シリーズの最新作となる「Ultimaker 3」を発表した。

右がUltimaker 3、左がUltimaker 3 Extended 右がUltimaker 3、左がUltimaker 3 Extended

前モデル「Ultimaker 2+」からの最大の変更点は、新開発のデュアルプリントコア(ノズル)を搭載したことだ。ノズル径は0.4mmで、造形用(AA)とサポート用(BB)の2タイプのノズルがある。デュアルヘッド造形で問題となるノズルと造形物の干渉を避けるため、使用しないノズルを格納し、印刷を阻害しない構造になっている。また、造形用、サポート用にノズルの特性を変えたことで、ノズル詰まりも軽減されたとしている。この交換が容易な新型ヘッドは、前モデルが採用した交換用ノズルOLSSON BLOCKには対応していない。

左の「AA」表記があるのが造形用ノズル、右がサポート用ノズル。 左の「AA」表記があるのが造形用ノズル、右がサポート用ノズル。
ノズル部分は簡単に交換可能。価格は1万2000円(1基)。ノズルが詰まってもすぐに交換できる。 ノズル部分は簡単に交換可能。価格は1万2000円(1基)。ノズルが詰まってもすぐに交換できる。

バージョンアップされた専用アプリ「Cura2」は、ネットワーク経由での印刷に対応した。データ転送はUSBメモリに加え、PCとのWi-Fi、LAN接続をサポートする。モニタ用の内蔵カメラも追加され、造形中の映像をリモートで確認できるようになった。また、セットされたフィラメントの種類をマテリアルスプールに搭載されたNFCから識別し、ノズルタイプに合わせて最適な印刷条件の設定をサポートする。

対応OSは、Linux(12.10以上)、Windows(XP以上)、OSX(10.6以上)だ。

本体サイズは357×338×388mm、本体重量は10.6kg。造形サイズは215×215×200mm(シングルノズル時)、197×215×200mm(デュアルノズル時)となる。

最小積層ピッチ20μmと最大印刷速度300mm/秒は前モデル同様で、X/Y軸精度は12.5μmとなっている。ヒーティングプラットフォームも改良され、最初の10層目までZ軸を自動で調整するアクティブアシストレベリング(オートレベライザ)を採用し、より精密な造形ができるようになった。

また、造形高さを300mmに拡張したExtendedモデルも用意されている。

水溶性フィラメント(白い部分)と黒のPLAフィラメントで造形したサンプル。水につけておくと白い部分は溶ける。 水溶性フィラメント(白い部分)と黒のPLAフィラメントで造形したサンプル。水につけておくと白い部分は溶ける。
水溶性フィラメント(PVA)を使ったデモ。溶けるには時間が掛かるとのこと。 水溶性フィラメント(PVA)を使ったデモ。溶けるには時間が掛かるとのこと。

専用フィラメントはPLA、ABSに加え、CPE、ナイロン、水溶性PVAなどが用意されている。フィラメント径は2.85mmで、今後対応樹脂を追加予定だ。

本体価格はUltimaker 3が45万9800円、Ultimaker 3 Extendedが61万9800円(いずれも税別)。ブルレーの公式サイトでは現在事前注文を受け付け中で、出荷時期は11月中旬を予定している。

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