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NFCやApple MFi対応機器の開発に——Bluetooth 5.0にも対応する3タイプのBLE開発ボード

Nordic SemiconductorのnRF52832を搭載したBLE開発ボード「BLE Module」、「Nano 2」、「Blend 2」がKickstarterに登場した。

Bluetooth 5.0は、メッシュネットワーク対応、BLE4.2よりも高い通信速度などを実現する。nRF52832 SoCは、ARM Cortex M4Fを搭載し、512KBフラッシュメモリと64KBの RAMを備え、NFCとBLE4.2、そしてBluetooth 5.0にも対応予定としている。

3タイプのボードの開発元は米RedBear。従来製品との互換性を保ちつつ、Bluetooth 5.0へのアップグレードに対応しているのが特徴だ。

BLE Module「MB-N2」は、10×18mmのサイズにnRF52832を搭載し、GPIOは32ピンで、UART×1、I2C×2、SPI×2、PWM×12(最大)、ADC×8(最大)を引き出している。動作電圧は1.8~3.6V。今回のクラウドファンディングで、CE/FCC/Bluetoothの認証を取得予定だ。MB-N2のデータシートは、2016年12月中に取得可能になる予定だ。

Nano 2は、2014年に発売した「Nano」のアップグレード版という位置づけで、ピン互換性があり、従来からの機能についてはファームウェアを書き換えることなく置き換え可能だ。外付けNFCアンテナ用U.FLコネクタを備え、I/Oはデジタル×12、PWM×12、ADC×6など。本体サイズは18×21mm、動作電圧は1.8~3.6Vとなっている。

Blend 2は、Arduino互換マイコンボードで、多くのArduinoシールドを利用できる。ARM Cortex-M3プロセッサを搭載し、Apple MFi対応コプロセッサ用スロット、Groveコネクタ×2を備える。DAPLinkをサポートしており、nRF52832のすべての機能を活用したアプリケーションやMFi対応システムの開発に最適だ。I/Oはデジタル×26、PWM×8、ADC×6に対応。本体サイズは69×53mm、入力電圧は6.6~12V、動作電圧は3.3Vとなる。

また、温度センサなど9種のGroveモジュールがセットになった「Grove Starter Kit」や、Apple MFiライセンスを利用する開発者向けに「HomeKit」などのオプションが用意されている。

3タイプのBLE開発ボードは、12月3日までクラウドファンディングを実施。11月8日時点では、目標額の2万ドル(約209万円)を超える約2万3000ドル(約240万円)を集めている。

BLE開発ボードと各種オプションを組み合わせた5つのパッケージが用意されており、1パッケージの価格は25ドル(約2610円)、2パッケージが48ドル(約5010円)など。出荷は2017年3月の予定で、日本への送料は5ドル(約522円)からとなっている。

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