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84機のカメラを使うハイエンド3Dスキャンスタジオ「SSS」が都内にオープン

ケイズデザインラボとアマナは、ハイエンド3Dスキャンシステムを完備した3Dスキャンスタジオ「SSS(スーパースキャンスタジオ)」を天王洲アイルのアマナスタジオ内に開設した。

スーパースキャンスタジオは、高精度かつ高解像度の3Dデータを作成するための2つのシステムを備えている。

1つは、被写体を取り囲む84機のカメラを使って撮影する「テクスチャースキャンシステム」だ。1800万画素のDSLRカメラ80機と5000万画素の超高解像度DSLRカメラを4機配備し、ストロボとシンクロすることで従来では困難だったシャッタスピードで陰影の少ないシャープな画像が撮影できる。3Dデータは、各画像の位置情報と多数の画像視差情報を元に専用ソフトウェアで生成する。5000万画素のカメラだけを使い、例えば人体の顔の部分だけを撮影して高解像度のテクスチャを生成することも可能だ。

もう1つは、4本の計測用支柱で短時間に被写体を計測する「スケールスキャンシステム」だ。各支柱上のプロジェクタから照射されるフリンジパターンをカメラで取り込み、複数のキャプチャデータを組み合わせることで、大容量の点群データによる3D形状測定データを生成する。測定精度は±0.1mm、測定範囲は1900×1200mmだ。

なお、スタジオではケイズデザインラボのテクニカルスタッフとプランナーが、顧客の要望に応じたデータ生成やコンテンツ製作までを支援するとしている。

同社は、多数の人体3Dデータをアーカイブして企業が製品開発に役立てたり、タレントやアーティストの3Dデータを利用したエンターテイメントコンテンツへの利用など、新たなビジネス創出が広がる市場背景を説明している。

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