ホワイトボードとタブレットでロボットプログラミング——プログラミング学習ロボット「Root」
2016/11/15 14:30
子どもから大人まで遊びながらプログラミングを学べるロボット「Root」がKickstarterに登場した。コマンドブロックを使ったグラフィカルなプログラミングが可能で、初心者や子どもでも楽しみながらプログラミングを学習できる。
Rootは、テーブルや紙、ホワイトボードなどのフラットな表面上を自律走行できるロボット。マグネットを装備しているので、垂直に掛けられたホワイトボード上も走行できる。
搭載するセンサは、カラー×32、バンパー×2、タッチ×4、ライト×2、磁気×4、ジャイロ×1、加速度×1、ホイールエンコーダ×2などを搭載する。
例えばホワイトボード上を走行しながら、ボード上に描かれたラインの色や光を検出してトリガとしてスピーカーやLEDをONするようにプログラミングすることができる。
また、本体上にマーカーとイレイザ(白板消し)を装着して上下させることもできるので、ホワイトボードや紙などの上を走らせて図形を描くようなプログラミングも可能だ。
Rootのプログラム方法は、タブレットなどで動作する専用アプリ「Root Square」を使用し、プログラミングの理解度によって、インターフェースの難易度を3段階で変えられる。
レベル1はもっとも簡単な初心者向けの画面で、イラスト入りカラーブロックで表現されるコマンドをドラッグアンドドロップで組み立てて、if文主体のプログラムが可能だ。このレベルでは、イベントの検出や、シーケンスやループ制御の実行などを学ぶことができる。
レベル2では、whenやif else文など、より高度なフローコントロールが書ける。ここでは変数やRootの各センサの読み出し値、計測値の単位や並列処理の考え方を理解できるようにステップアップすることになる。
レベル3はエディタライクなテキストベース画面となり、Python、JavaScript、Swiftによるプログラミングができる。Root Squareでは、レベルを切り換えることで、同じコードがより高いレベルではどのように表現されるのかを確認できる。そのため、レベル1で作ったプログラムをより上位のインターフェースで確認し、コマンドやパラメータを追加/修正したりと、より複雑なプログラミングスキルを習得することができる。
基本的にiOS中心に展開しているが、プロジェクト完了時にはAndroid用のRoot Squareも用意するとのこと。PC/Macについては、Python、JavaScript向けにSDKを提供する予定だ。
本体サイズは152×137×43㎜、重量は約500g。充電式リチウムイオン電池を使用しており、1回の充電で約3時間の動作が可能だ。通信はBLEを使用する。
Rootは、11月30日までクラウドファンディングを実施中。11月15日時点では、目標額の25万ドル(約2700万円)に対して約14万2000ドル(約1530万円)を集めている。
価格は195ドル(約2万1100円)で、今なら数量限定の特別価格適用分が175ドル(約1万8900円)で入手できる。出荷は2017年5月の予定で、日本への送料は20ドル(約2160円)だ。