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アナログサウンド作りが楽しめる——アナログセミモジュラシンセサイザ「Ants!」

コンパクトなデスクトップ型アナログシンセサイザ「Ants!」がKickstarterに登場した。デジタルシンセサイザとは違う、アナログならではの音を気軽に楽しめる。

Ants!は222×132×45mmのコンパクトなボディに、シンセサイザの基本的な機能を収めている。

上はAnts!の操作パネルだ。上段は左からLFO×2、トライアングルコアオシレータ×4で、XTOCSのX/YはLFOにも切り替えられる。入力は1V/Oct出力波形は、sin/triangle/saw/square/pulseをサポートしている。

中段左から、MIDI to CV機能があり、MIDIキーボードやシーケンサ、パソコンからのMIDI信号をCVとGATE電圧の制御信号に変換できるので、演奏入力に利用できる。その右はANDゲートとSAMPLE/HOLD、VCA×1とホワイトノイズ出力×1がある。

下段は左からVCF、エンベロープ(Attack/Release)×2、ミキサーに2系統目のVCAがある。

電圧規格とパッチコードはユーロラックに準拠しており、3.5mm径の標準プラグが使用できる。ただし、外形寸法はユーロラックより大きく、ラックにそのまま収めることは出来ない。

また、操作パネルからはわからないが、一部の入出力は内部構成されており、以下の情報が開示されている:
XTOSC Y square ⇒ VCF in1
OSC X saw ⇒ VCF in 2
VCF out ⇒ VCA2 in
MIDI TO CV gate ⇒ A/R ENV 1 gate
A/R ENV 1 out --> VCF cv freq + VCA2 cv in
Z noise(ホワイトノイズ)⇒ S/H sig
XTOSC X square ⇒ S/H clock

セミモジュラとあるように、パッチケーブルによってブレークはせず、信号が分岐することになる。今後構成図を開示する予定とのことだ。

Ants!は、2017年1月8日までクラウドファンディングを実施中。12月13日時点で、目標額の2万7000ユーロ(約331万円)に対して、2万2000ユーロ(約270万円)以上を集めている。

MIDIケーブル×1、パッチケーブル×10、インプット×1/アウトプット×5を備える信号分配器「Ninja Star」×3が付属するAnts!パックの販売予定価格は519ユーロ(約6万3600円)で、今なら早期割引適用分が499ユーロ(約6万1200円)で入手できる。出荷は2017年4月の予定で、送料20ユーロ(約2450円)で日本への出荷にも対応する。

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