チョコレートの造形からフライス加工までーーマルチツール3Dプリンタ「ZMorph 2.0 SX」
2016/12/21 16:30
ブルレーは、交換式ツールヘッドを採用したFFF方式3Dプリンタ「ZMorph 2.0 SX」を発売した。
ZMorph 2.0 SXでは、ツールヘッドの交換システムを従来モデルより改良し、マグネット式マウントにより簡単にヘッド交換できるようになった。
ブルレーのサイトには、以下の交換用ヘッドがラインナップされている:
- 1.75mm Extruder Toolhead(1.75mmフィラメント用シングル)
- 3.00mm Extruder Toolhead(3.00mmフィラメント用シングル)
- Dual Pro Extruder Toolhead (1.75mmフィラメント用デュアル)
- Thick Paste Extruder(ペースト用ヘッド)
- CNC Toolhead (フライス加工用ヘッド)
対応フィラメントは、ABS/PLA/HIPS/PVA/PET/Nylonなど。ペースト用ヘッドを使えば、セラミックやチョコレート、クッキーなどでも造形できる。CNC用ヘッドでは、プレキシガラス(アクリル)/ラバー/EVA(エチレンビニルアセテート)フォーム/木材などの素材加工ができるとしている。
ソフトウェアは、マルチヘッドに対応した専用アプリ「Voxelizer」を利用できる。また、造形中に造形物を継続して監視し、エラーが生じた場合はその場で修正を掛けて造形の失敗を防ぐClosed loop systemを備えている。
ZMorph 2.0 SXの主な仕様は、本体サイズが530×555×480mm、積層ピッチ50~400μm、ノズル径は0.2/0.3/0.4mmと2/4mm、造形領域はツールヘッドにより異なるが250×235×165 mm程度となる。最高温度120℃のガラス製ヒートベッドも用意されている。本体サイドは独特な形状の透明カバーで覆われているので、外部の影響を受けにくく、かつ造形の経過も確認できる。インターフェースはUSB、LAN、SDカードを備えている。
価格は、1.75mm Extruder Toolhead とCNC Toolheadが付属するZMorph 2.0 SX Basic 34万9800円、上記に加えてDual Pro Extruder ToolheadとThick Paste Extruderが付属するZMorph 2.0 SX Advancedが42万9800円(いずれも税別)だ。各ツールヘッドはオプションでの購入もできる。