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緊急車両のサイレンを検出して事故防止——オーディオコントロール警告システム「ACS」

緊急車両のサイレンを聞き逃すことで発生する事故を防ぐため、サイレンを検出して車載オーディオなどの音量を下げることができるシステム「ACS(Audio Control Alert System)」がIndiegogoにて出資を募っている。

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ACSは、緊急車両のサイレンを検出して、車載オーディオや電話などの音量を一時的に下げることで、サイレンを聞こえやすくするシステムだ。サイレン音が停止あるいは遠ざかった場合には元の音量に戻すこともできる。

開発者によると、緊急車両を巻き込んだ交通事故は増大傾向にあるという。携帯電話やDVD再生機能などの普及による緊急車両のサイレン聞き逃しがその背景にあり、緊急車両の接近をドライバーに気付かせるシステム開発が必要だとその狙いを明らかにしている。

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ACSの原理は、マイクで拾った周囲の音を、FFT(高速フーリエ変換)アルゴリズムによって周波数解析し、予め登録したサイレン音の波形パターンと比較してサイレン音を検出するものだ。システム出力をオーディオや携帯電話にいれることで、音量を制御できる。例えば、アクティブノイズコントロールを装備した自動車や、IoTソリューションなど様々な用途に利用できるシステムだとしている。

プロジェクトは12月14日から2カ月間、Indiegogoにてクラウドファンディング中だ。目標額は6万ドル(約705万円)。募集した資金は、よりよい部品の購入に充て、サイレンの検出精度を高めたシステムを開発するとしている。

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