新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Bluetooth SIG、「Bluetooth 5」を発表——複雑化するIoT環境に対応する機能拡張

Bluetooth Special Interest Group(SIG)は、Bluetoothコア仕様の最新バージョン「Bluetooth 5」を発表した。

ここ数カ月、「Bluetooth 5 Ready」を謳う製品が登場していたが、Bluetooth SIGによりBluetooth 5が正式に採択された。今回のアップデートは、拡大するIoT領域にむけた機能拡張が折り込まれており、Bluetooth 4.2(BLE)に比較して高機能化が図られている。帯域は最大2Mbpsまで拡張することができるようになり、データ通信の量が2倍となることで、通信に必要な時間は大幅に短縮される。多量のデータを送る必要があるファームウェアのOTA(Over The Air)アップデートなどに効果的な機能だろう。

一方で、逆に帯域を絞ることで、省電力を保ったまま通信範囲を4倍に拡大することもできるようになる。データ量を優先するか、到達範囲を優先するか、適用するアプリケーションによって選択できるのは強みだろう。

またデータパケットのサイズを最大255 octetまでサポートし、ブロードキャストできるメッセージは最大8倍となる。ブロードキャストチャンネルは最大37で、これらの拡張によりブロードキャストを完了する時間も大幅に短縮できる。

他にも、混雑する2.4GHz ISMバンドや近接するLTEバンドとの干渉を避けるため、Bluetooth 5には通信に使用するスロットの干渉を自動的に検出する機能が用意されているが、これは複雑化するIoT環境に対応するための機能拡張と言えるだろう。

また、これまで通り、Bluetoothコア仕様のver2.0+EDR/2.1+EDR/3.0+HS/4.0/4.1/4.2などは変更なく、そのまま使用でき、再認証の必要はない。

通信分野の調査会社ABI Researchの予測では、2021年までにインターネット接続可能なデバイスが約480億台に到達するといい、その3分の1がBluetooth通信を利用するとしている。「2021年までにICの出荷は年間100億個になるとみられるなど、グローバルなワイヤレスコネクティビティ市場は急速に拡大している。Bluetooth 5の登場によりコストと複雑さの低減が進み、IoT産業のさらなる飛躍がもたらされるだろう」と、同社のAndrew Ziinani氏はBluetooth 5の意義を強調している。

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. CQ出版、「ラズパイ×ArduinoでI/O! LabVIEWコンピュータプログラム集」を刊行
  2. 昭和のオーディオ界が激震した究極のアナログテープメディア「TDK MA-R」「TDK MA-XG Fermo」「SONY Metal Master」「Maxell Metal Vertex」
  3. Raspberry Piで電子工作を楽しもう——ソーテック社、「これ1冊でできる!ラズベリー・パイ 超入門 改訂第6版」発刊
  4. 枝豆の選別とキュウリの等級判別でディープラーニング開発を体験——CQ出版が「IT農家のラズパイ製ディープ・ラーニング・カメラ」を刊行
  5. 新しい金属3Dプリント手法を開発——超音波で合金を強化
  6. サンワサプライ、トルク調整機能付ペン型電動精密ドライバー「800-TK045」発売
  7. エレクトロニクスの「回路観」を身につける——オライリー・ジャパン、エレクトロニクスの入門書「Make: Electronics 第2版」発刊
  8. 東北にMaker Faireがやってきた! 仙台に集まった個性豊かな東北Makerたち #SendaiMMF
  9. トップデザイナーの脳内覗いてみちゃう??——「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」(六本木)
  10. Windows 10 IoT CoreとRaspberry PiでIoTデバイスを作成——IoTデバイスプログラミング入門の第2版を刊行

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る