デスクトップにおけるロボットアーム——汎用4軸ロボットアーム「Dobot Magician」
2016/12/29 08:00
産業向けシミュレーションソフトウェア/ハードウェアの販売などを行っているTechShareは、教育/ホビー向けロボットアーム「Dobot Magician」を発売した。
Dobot Magicianは、500gのペイロードと0.2mmの稼働精度を備える。アーム先端部のアタッチメントはネジ止めで簡単に交換でき、ホールド型のグリッパー以外にもいろいろなアタッチメントが用意されており、ロボットアームを使った幅広い実験ができる。
開発元は昨年11月に、Arduinoでコントロールするロボットアーム「Dobot」で、Kickstarterにてクラウドファンディングを実施、最終的に60万ドル(約6800万円)以上を集めることに成功し、話題となった。Dobot と同じく垂直関節型ロボットアームであるDobot Magicianは、この最新モデルという位置づけだ。
制御ソフトウェアとして、Dobot Studioが付属する。初心者でも使いやすいよう、Dobot Magicianのアームを手で動かして動作を記憶させ、それを再現することができるハンドティーチング機能を備えている。もちろん、より複雑かつ精密な動作をさせるため、コードブロックによるビジュアルプログラミングにも対応している。プログラミング言語は、C++、C#、Python、javaなどをサポートする。
また、13個の拡張I/Oポートを備えており、Raspberry PiやArduinoを接続してコントロールすることもできる。オリジナルの制御基板による動作実験にも最適だろう。遠隔操作に加え、2MBの内蔵メモリに制御を記憶させ、スタンドアロンで動作させることもできる。
BasicとAdvanceのセットがあり、Basicセットには、Dobot本体とソフトウェア、アタッチメントとしてグリッパー、バキューム式サクションカップ(吸盤)、ペンキット、3Dプリントキットが付属し、Bluetoothモジュールが含まれる。
Advanceセットには、Basicセットに加えてレーザー刻印キットと、ジョイスティックコントローラキット、Wi-Fiモジュールが含まれる。
価格は、Basicセットが12万8000円、Advanceセットが15万8000円(いずれも税別)で、同社直販サイトから購入できる。