クローズドチャンバで安定した造形——FFF方式3Dプリンタ「INDIE」
2017/01/18 10:00
クローズドチャンバを備え、ヒーテッドベッドでABSやナイロン素材に対応するFFF方式3Dプリンタ「INDIE」がIndiegogoに登場した。
INDIE の特徴は、造形エリアをクローズドチャンバで覆い、内部の温度をコントロールしていることだ。ABSやナイロンなどサーモプラスチック系材料を安定して定着、造形するため、内部の温度と熱の循環を均一に保つ必要があるが、INDIEは、ヒーテッドベッドからの発熱をチャンバ内に設けた循環ファンで撹拌している。温度センサを内蔵し、温度が高すぎる場合は排気システムを動かす仕組みだ。
開発元によれば、印刷中の押出器の不要な振動を抑えるため、ガントリーシステムに信頼性の高いリニアベアリングと高強度なスチールロッドを使用している。また、押出器へのアクセス性も高く、ボルト4本を外すだけでメンテナンス/交換が可能だ。
PCBにはAtmega 2560 ICを搭載し、価格を抑えるためオープンソースソフトウェアに対応する。ファームフェアはMarlin、スライサはCuraとSimplify3Dでの動作確認済みとのことだ。
INDIEの本体サイズは420×420×580mm、最大造形サイズは200×200×200mm、ヒートベッドのサイズは約203×203×203mm。積層ピッチは100μmだ。また、3Dプリンタの動作状況が一目でわかるよう、チャンバ内の照明をオレンジ(ヒートオン)/グリーン(温度セット)/ブルー(プリント中)に変化させる「エモーションライト」を備えている。
INDIEは2月中旬までクラウドファンディングを実施。1月18日時点で、目標額の3万ドル(約339万円)に対して、約1万1000ドル(約124万円)を集めている。
販売予定価格は1098ドル(約12万4000円)で、今ならABSフィラメント0.5kgが付属して50%オフの早期割引適用分が549ドル(約6万2000円)で入手できる。出荷は3月の予定で、日本への出荷対応や送料については確認が必要だ。